和食器:切子ガラス
夏の和食器で欠かせないのがガラス。
ビールや日本酒などを入れる和食器はガラスがいいですよね。
ガラス素材で涼しさを演出して食をそそらせるなんて和食器ならではでしょう。
なかでも日本古来のガラス和食器といえば切子ガラス。
日本人によって作成された和食器の切子ガラスは近世に入ってから。
天保時代に江戸大伝馬町で彫刻されたのが始まりだといわれています。
また、江戸時代に製作された江戸切子は薩摩切子と共に、立派なガラス工芸品。
江戸切子は、透明なガラスと色被硝子でも色を薄く被せたもの。
カットは深く鮮明、仕上がりが華やかなのが特徴です。
庶民による生産だったため、今でも伝統は存続しています。
一方、薩摩切子は色被硝子を用いたカットガラス。
切子が半透明な淡い感じなのが特徴です。
薩摩藩の事業として栄えましたが、歴史は薩英戦争とともに途絶えてしまいました。
今では、自己流で切子ガラスを作成している人も多いです。
日常使用する和食器としての切子ガラスは、デザインがモダンで和でも洋でも合うのが特徴。
夏の暑さをガラス和食器で涼むという日本人ならではの発想は、江戸時代から受け継がれてきたんですね。

